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20年前のバングラ美少女は、サイズ2.5倍の肝っ玉母さんになっていた

ハウステンボスと関係ないお話です。

20年前に気の合う友達だった美少女Abちゃん

Ab(仮)ちゃんと知り合ったのは、20年前。
小柄で、華奢で、目の覚めるような美少女でした。

Abちゃんも私も、移民としてこの国にやってきました。

この国はそこそこ太っ腹なので、移民のために無料(5ドルくらいは払った気もする)の良質のESL教室(英語教室)を提供してくれます。

当時、まだギリギリ十代で、いいところのお嬢様の雰囲気のあるAbちゃんは、バングラディシュでカレッジを卒業していて、女子校で数学の先生をして、お見合いで結婚して、専業主婦になって、子供が3人できたところで、ご主人がこの国に移民を決意して、一緒にくっついてきたの〜。と、自己紹介でニコニコ語っていました。

とても3人の子持ちには見えない可憐さ、美しさ。
おしゃべり好きだけど、ちょっと儚げで、あまり気は強くなさそうで。

当時既におばちゃんの貫禄のある私でしたが、Abちゃんとは気が合い、お互い上手じゃない英語でガールズトークしてました。
もちろん、恋バナよ、恋バナ。主に、夫と知り合った時の話ね(当時、私は新婚)。

Abちゃんのお見合い結婚の話は、何回も聞かせてもらいました。彼女、話上手なの。
知ってる話だったけど、何回聞いても面白くて可愛い話だったから。

ある日、庭のブランコに20分ほど乗りなさい、と、お父さんに言われて、
「なんでいい大人がブランコなんだろう?」
と疑問には思ったけど、とりあえずブランコに乗って、20分漕ぎ続けたそうです。

「今にして思えば、それがお見合いだったのよね。」
「1ヶ月後には結婚式で、私はその時初めて、夫の顔をみたの。」

その時初めて見たご主人のことは、とっても大好きらしく、3人の子持ちになっていた当時も、まるで恋人のように初々しく、はずかしそうに語っていました。

美少女Abちゃんの変化

ある日、Abちゃんがすごくすごく悲しそうに言いました。
「明日のESLでのポットラック(持ち寄りパーティ)のために、鶏肉を用意したら、夫に怒られてしまったの。肉じゃなくて、米にしなさいって。みんなに美味しいバターチキンを食べてもらいたかったのに。お米しか用意できないの。」

Abちゃんはイスラム教徒。そして、イスラム教徒の男の人の言うことは絶対です。
特に、それが父親だったり夫だったりした場合には。

この国の移民になって半年。Abちゃんのご主人にはまだ仕事が見つかっていませんでした。

お嬢様暮らしが長かったAbちゃん、そして同じくらいに豊かな暮らしをしていたはずのAbちゃんのご主人は、生まれて初めて、1セント2セントを節約する暮らしを始めていました。

結局、Abちゃんは、とっても美味しいカレーピラフをみんなに振舞っていて、それは本当に美味しかったんだけど。

ーーーーー

その日を境に、Abちゃんはちょっと雰囲気が変わりました。
相変わらず美しかったけど、儚げではなくなり、なんとなくキビキビした雰囲気。

そして、1ヶ月後のある日、
「子ども3人預けて、ドーナツ屋さんで働くわ!」

そう言って、ESLをやめました。

彼女がESLをやめる日に、みんなで食べてね、と、言って持ってきたのは、バターチキン。

衝撃の再会、いや、7年も知り合いだったわけですが

それから19年。
お互い引越し、Abちゃんのことは全く忘れて、日々の生活に追われていたのだけど…。

いつものクリーニング屋さんに行って、
いつものようにクリーニング屋のおばちゃんと、
おばちゃん的マシンガントークをし、
いつものようにおばちゃんが伝票書きながら、店長(おばちゃんのご主人)に

「この人、私のお得意様だから、40%引きにするからね〜(有無を言わさぬ態度)」
というのを、
「相変わらず、尻に敷いてるるな〜、ふふふ〜」
と思いながら眺めていると、

おばちゃんが、
「お客さんの名前って、日本人っぽいね、日本人?」
私が
「そうだよ」
おばちゃん
「昔、私にも日本の…、…」




その瞬間、頭に電気が流れるような衝撃。





おばちゃんと私が叫んだのは同時。
「Castella?」
「Abちゃん?」

ーーーーー

そのおばちゃん、
私が今の住まいに引っ越してから何年も通って、
通う度におばちゃん的マシンガントークをしていたクリーニング屋のおばちゃんは、

Abちゃんでした。

ずっと通っていて、通う度にマシンガントークしてたくらいだから、
やっぱり気は合ってたんだな。




どうして、何年も気づかなかったかって?
だって、Abちゃんの雰囲気があまりにも変わっていたし、大きさが2.5倍になっていたんだもの。
原型とどめてなかったんだもの。
「儚げなにそれ、美味しいの?」的変貌を遂げていたんだもの。

肝っ玉母さんらしく、かっかっかと笑うAbちゃんは、その大きなお尻にご主人を敷きっぱなしにしていてとっても幸せそう。

「男性絶対!」の雰囲気を持っていたはずのご主人は、ヒトコトも奥さんであるAbちゃんには逆らわず、ニコニコと幸せそうにAbちゃんのお尻に敷かれてました。

お互い住所交換をしたら、なんと、家も近く。
これから、楽しく行き来が始まりそうです。




それにしても、Abちゃん、
「Castellaったら、1.5倍になってて、全然気づかなかったよ!」
「それに、おばちゃんぽくなったね〜〜〜。」

って、ちょっとヒドくない??








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